「ここが彩音の地元かぁ~ へぇ結構いい所ね」 電車を降りるなりそう言ったのは美菜。 結局は3人で彩音の地元に来る事になった。 …まぁ美菜と悠士がが俺の意見なんか聞かねー事は始めからわってたことだけど。 俺の地元とは正反対の場所に位置する彩音の地元は、駅にいても微かに潮の匂いが漂い、海が近い事を感じさせた。 結局ずっと彩音に連絡が付かなかった俺は迷った挙げ句メールを送った。 “今から忘れ物届けにそっち行くから” と。