「そーかも!…って、もうこんな時間!?」』 受け取った腕時計を手首に着けている時、目に入った時間にびっくりした。 12時を過ぎた時計はカチカチと針を止めることなく動き続けている。 「やばっ!!電車間に合わなくなるッ」 私は慌てて鞄を手に取り玄関に向かった。 「気をつけて行けよ」 「ありがとう。また向こうに着いたらメールするね!」 私はそう言って柾樹の部屋を後にして駅に向かった。