【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊦


「そーそー、気にしなくていいよ。彩音ちゃん」


悠士君もそう言ってくれるけど…


「ほら!スマイル!打ち上げなんだから、楽しもっ!!」


俯いてた私にオレンジジュースを差し出して、ニッと笑う悠士君はそのまま柾樹の所に行ってしまった。



「でもさ、彩音知ってた?」


美菜がふと切り出す。


一瞬躊躇ったような表情を浮かべた美菜だったけど、すぐに元の表情に戻りゆっくりと話し出した。



「ここら辺で西高って結構評判悪いのよ」


「…うん、なんとなくだけど格好とかでわかってはいたよ…」


後は周りの対応とかで。


「で、その評判の中でも悪いのが今日の西高軍団なの。ボスはいなかったらしいけど」



「え…」


陸君達…?


戸惑いを隠せない私を余所に美菜は話を続ける。


「私も知らなかったの。で、あの中で一番有名なのは神崎藍。あの黒髪に藍色のメッシュの人」