「いや〜これでうちのクラスの売上1位はなくなったワケなのよ」


ふと後ろから聞こえてきた声は愛未さんで


振り返ると愛未さんと修平さんがいた。


愛未さんは朝と同じ制服姿だった。


「残念。彩音ちゃんにコス姿見せたかったけど、流石に1人であの姿ではいられなかったわ」


そう言ってあははと笑う愛未さんは、かわりにと言ってデジカメを差し出す。


それを受け取って画面を見ると、クラスの人と撮っている画像があって、でもみんなコスプレしてるから誰が誰だかわかんなかった。


って言っても、愛未さんと朝井さん以外知り合いいないけど。

「これが私ね」


そう言って一つの画像を指差す。


えぇぇえぇっ!?


そこにいた人は目の前の愛未さんと同一人物!?ってくらいに違いすぎる。


その画像の人物は金髪の前髪パッツンで、ストレートロング。

メイクは濃くて、目の回りのラインが真っ黒。シャドウはドピンク。唇は真っ赤だった。


「…」


あまりの驚きに言葉が出ないでいると


「驚いてる驚いてる」


愛未さんはケラケラ笑っていた。