2人のクラスに着くとお昼過ぎなのに、クラスは閑散としていた。
何故か、みんな後片付けをしている。
あれ…?
たこ焼きは…?
そう思ってクラスを見回す。
クラスには後片付けをしている朝井さんがいた。
朝井さんはしゃがんでなにやら機材をしまっている様で
「朝井、たこ焼きは?」
そんな朝井さんの頭をびしっと叩いて柾樹は質問した。
「ってぇーな!ってお前かよ。相変わらず態度が悪いなぁっ!年下のくせに」
朝井さんは柾樹にそう言って立ち上がる。
その朝井さんの顔はメイクなんてしてなくて、もちろん服も制服になっていた。
「あの…たこ焼き終わったんですか?」
クラスを指差して問いかける。
「あぁ、たこ焼き意外に早く売り切れちゃって、うちのクラスは終了しちゃったよ〜だから今は後片付け中」
え?
早くない!?
いくらなんでも早すぎでしょう!?
「…まぁ材料仕入れる奴が量間違えてこうなったんだけどね」
私の思った事がバレたのか、朝井さんはそう付け足した。


