「いた―……くな……い?」


「はい、終了。これで冷やして」


柾樹はビニールに入った氷水を私に差し出す。



「…ありがと」


それを受け取って私は患部に当てる。
冷たい氷水を当てると熱をもったそこがジンジンして麻痺していく。



「どー……いたしまして」


柾樹は呆然とする私を見て少し呆れ顔でそう答えた。



だって!
怖かったんだもん!!
痛そうだったんだもん!!!


「……じゃぁ、これ」


柾樹は私に手を差し出す。


「…?なに?」


柾樹が私の手のひらになにかを落とした。