次の日の5現目のホームルームが始まる寸前教室に慌てて入ろうとした私。


「ねぇ~」


「んぁ?」


美菜に呼ばれて振り返る。


「なっ…何その格好!」


目の前の彼女に目を見開く。


…美菜は黒いフリルのミニワンピに猫耳としっぽをつけていた。


「お前何て格好してんだよ!」


柾樹は美菜の格好を見て怪訝な顔をした。


…と、いうより不気味なモノでも見たかのような顔をした。


「おま…露出すんなってーの!」


悠士君は少し怒っているようだったけど…



「何って言われても…文化祭の衣装?」


美菜はその場でくるりと回ってみせた。



「いやーやっぱモデルを三浦さんに頼んで良かったよ~」


美菜の横にいたクラス委員長が、美菜を見てうんうんと頷いている。