「…」


「………」


あれ…?
柾樹の身体が急に離れた。
不思議に思い、閉じた瞳を開ける。


「ま、柾樹?」


突然離れた柾樹にびっくりして…


「…お前……」


柾樹の言葉に不安を覚える。


何?

えっ!?何…?


なんで急に離れるの…?




「お前、美菜の匂いがする」


………。


………………。


えっと………



「え?今、何て?」


私は思わず聞き返してしまった。


「…美菜の香水だろ?これ」


柾樹はそう言って私の胸元を指差す。


あ…