「お疲れ」
俺は駆け寄ってくる彩音にそう告げる。
「うん、お疲れ様!妃芽ちゃん久しぶり」
彩音は妃芽にそう言って笑っている。
この4人も微妙なメンバーだな、と客観的に見て思った。
「彩音ちゃん!元気だった?
あ、タピオカジュースいる?」
妃芽はすっかり彩音と仲良くなったのか、飲みかけのジュースを彩音にあげていた。
「ありがと!じゃぁ、一口ちょーだいっ」
「……なんか結果オーライ?」
気付けば朝井が俺の横に立って彩音と妃芽を見て呟く。
「なーにが結果オーライだ。
お前のせいでどんだけややこしくなった事か」
口ではこう言っても今では、朝井が嫌いなわけではない。
ただ今さら素直にはなれないガキな俺なだけ。
「あーハイハイ。悪かったね~
妃芽帰るよ~」
朝井はそう言って妃芽の元に行った。


