【完】お隣さんは同級生〜一人暮らしの2人〜㊦


「お疲れ」


俺は駆け寄ってくる彩音にそう告げる。


「うん、お疲れ様!妃芽ちゃん久しぶり」


彩音は妃芽にそう言って笑っている。



この4人も微妙なメンバーだな、と客観的に見て思った。



「彩音ちゃん!元気だった?
あ、タピオカジュースいる?」

妃芽はすっかり彩音と仲良くなったのか、飲みかけのジュースを彩音にあげていた。


「ありがと!じゃぁ、一口ちょーだいっ」




「……なんか結果オーライ?」

気付けば朝井が俺の横に立って彩音と妃芽を見て呟く。



「なーにが結果オーライだ。
お前のせいでどんだけややこしくなった事か」


口ではこう言っても今では、朝井が嫌いなわけではない。


ただ今さら素直にはなれないガキな俺なだけ。



「あーハイハイ。悪かったね~
妃芽帰るよ~」


朝井はそう言って妃芽の元に行った。