「…良かったな」 「え?」 飲んでいたタピオカのジュースを口から離して、妃芽が驚いた顔で俺を見る。 「朝井とは幼なじみだったんだろ?」 コテージに手伝いに行った時に朝井から聞いた事。 「あ、うん」 さっきから妃芽は“うん”ばっか。 「……俺の事避けてる?」 だからつい聞いてしまった。 「……うん」 「……。」 正解を引き出してしまった。 「…だって…あんな、事しておいて次に会ったら浩太の彼女って…私最低じゃん……」 妃芽はそう言って俯いてしまった。