「平山ちゃん、愛未と知り合い?」 「…いえ、知り合いというか……柾樹のバイト先の先輩の彼女が愛未さんなんです」 「じゃぁ、気をつけなよ。喰われちゃわないようにね」 朝井さんはまたまた柾樹と同じ事を言ってフッと笑っていた。 いや、食べないでしょう。 いくらなんでも、同性だよ…? 「あっ!やべ!店長睨んでるよ」 朝井さんはこそっと耳打ちして厨房にすたすたと戻った。 あぁ、あんなに優しい店長が… 私も背筋を伸ばして仕事を再開した。