次の日久々に私はキッチンでご飯を作っていた。


夏休み中はほぼ自炊していなかったからなぁ…
実家帰った時はお母さんに任せきりだったし…


今日からはまた自炊!自炊!


ゆるんだ自分を一掃して気合いを入れる。




「あ…」


気付けば7時。
もう柾樹起こす時間だよね…?


私は久々に携帯を開いて柾樹に電話する。




「…はい?」


相変わらず不機嫌そうな柾樹の声。全然変わってない。


「柾樹、もう7時だよ~起きて?」


約2ヶ月ぶりのこの会話がすでに懐かしい。



「…彩音?」


「ん?なに?」


「キスして起こして?」


「もぉ、何言ってんの?朝ご飯出きるから来てねっ!」


私はそう言って電話を切った。