柾樹は大きく拳を振り上げる。 「いやぁぁっ…」 途端に響く悲鳴。 誰もが無言になった。 「………」 私は泣いている彼女を見て可哀想とは思わなかった。 …思えなかった。 私は許さない。 それでもこれは断ち切らなければ終わらない鎖。 だけれどやっぱり、彼のそんな姿は見たくはないので、目をぎゅうっと瞑った。