なんだか肌寒くなって目が覚めた。
「…あ」
…隣には柾樹がいて、私を守るように抱きしめて頭を撫でている。
「…起きた?」
「…うん」
それがなんだか照れくさくって、恥ずかしくて
「…俺はお前の元彼じゃない」
「…え?」
「朝井は、特殊だけど…フラフラしたりもしない。彩音だけを見てるから」
じっと私を見つめる柾樹から目が離せない。
私はただ、柾樹を見つめるだけ。
「俺は、絶対に彩音を手放したりしない」
そう言ったあと柾樹は
“愛してる”
そう耳元で囁いた。
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