ミケがそのまま校舎の中に引き返していった。 彼女の元に。 瞬間胸が痛んで、後悔が襲った。 ……なにしてるんだろう。 確かに、向こうが正しい。 約束してたのに何も言わずに帰るなんて。 こんなの、ただの嫉妬。八つ当たり。 「……っ」 泣きそうになったのを堪えて、私は一人家に帰った。