しゃぼん玉


「そうかな。

元気だよっ」

頬がひきつるのを感じつつも、ミズキは笑って見せる。

しかし、ヒデトがそれを見破らないわけがなかった。

彼は、ミズキが初めて深く付き合った最初の男性なのだから……。

「ミズキ、無理してる」

「ははっ……」

“ヒデトには、隠せないなぁ……”

ミズキは困ったように笑い、ごまかした。



ヒデトに誘われるがまま、ミズキは近くのカフェに入ることにした。

二人は、丸テーブルの席に向かい合って座る。

ミズキが最近のことをかいつまんで話すと、ヒデトは言った。

「そっか。ナナセ君との連絡が減った、か……。

しかも、高山さんと意見が合わなくて微妙な空気になったんだ。

ヘコむな、それ」