それと同時に、ナナセのことも深く考えてしまう。
ミズキは、ナナセがリクにたくした穂積メイへのお金。それこそがナナセに負担をかけているのではないかと思っていた。
金額は知らない。
けれど……。
“やっぱり、ナナセ君も、さすがに付き合い切れなくなっちゃったのかな……”
以前に比べナナセとの連絡が取れないことに、ミズキは不安を感じた。
“ううん。
そんなふうに考えちゃダメ!
ナナセ君にもナナセ君の都合があるんだから。
学校だってあるんだし……。
ダメだね、私。
自分のことばかりになってた。
メールは来るんだし、私のためにお金だって用意してくれた。
疑うなんて、ダメ……。信じなきゃ”
穂積メイの存在が自分の感情を悪い風に乱しているのだと気付き、ミズキは意識して気持ちを切り替える。
ミズキを乗せた電車は、彼女の自宅最寄駅へ滑り込んだ。


