しゃぼん玉


最近のナナセは、ミズキが電話をかけても出てくれない時がある。

それは決まって、夕方から夜の間……。


ナナセのことを信じている。

浮気するような人ではないと知っている。

だけど……。


“私は…………。結局、一人で乗り越えるしかないのかな。

味方なんて、いないのかな”


人が少ない平日昼間の電車。

日の光りが、切なく車内を照らす。

ミズキは涙が出そうになった。

“穂積メイに同情することは、みんなを……。

お父さんとお母さんを、苦しめることになるの……?”