マナとシュンを乗せた電車が去った後、目的の電車がミズキのいるホームに滑り込む。
ミズキは今、ナナセと話したかった。
でも、彼は今、講義中。
ケータイを取り出そうとした手を引っ込め、ミズキは電車に乗った。
帰りがけ、マナとぎこちない挨拶を交わしたのを思い出す。
“マナ……”
シュンのフォローが胸に染みた。
……本当は、マナに一番に理解してもらいたかった。
“ナナセ君は、マナもいつかわかってくれるって言ってくれたけど、そんなにうまくいくのかな……”
ナナセの言葉が気休めでないことはわかっている。
けれど、疑ってしまう。
それは、マナと意見が対立したことだけが原因ではない。


