しゃぼん玉


ミズキはそんな二人にこう言った。

「穂積メイは、単にお金目当てで私の所に来たんじゃない気がするの。

なんでそう感じてしまうのかは、わからないけど……」

「俺も、そんな気がする」

シュンが同意した。

「ミズキちゃん……。
シュン……」

マナも二人の話に耳を傾ける。

ミズキは食事の手を止め、

「穂積メイね、話し方に、緩急(かんきゅう)がないの。

表情が乏(とぼ)しくて、感情ってものが表に出てなかった。

最初はそれが不気味に感じたんだけど、リク君の話を聞いて、その理由がわかった気がする」

「それは気になるかもしれないけど、だからって、許すの……?

虐待されてたからって、リョウ君をいじめる理由にはならないよ」

マナは悲しそうな顔でそう言った。

シュンは何も言わずにマナの頭を、ポンポンとなでている。


「うん。マナの言う通りだよね……。

穂積メイがどんな環境に置かれていようと、リョウを自殺に追い込んだ理由にはしちゃいけない。


でも…………」