リクはメイを抱え、さきほど薬局に行った時にかりた穂積家の鍵を使って戸締まりをし、自宅に帰ることにした。
“あの男、なんだったんだ?
あいつは、メイが一人でいると思ってやって来たんだよな?
……おばさんの彼氏だとしても、そうじゃないとしても、そんなのっておかしいよな?
メイを相手に、何するつもりだったんだ??”
リクの思考は、どんどん悪い方へ進む。
未成年に手を出す悪い大人がいるということを知っていたから……。
日本には、まだまだ援助交際といった言葉がまかり通っている。
ニュースでも、目にしない日はない。
“でも、援助交際はないよな。
メイはそんなことするヤツじゃないし……”
リクから見たメイは目茶苦茶な言動をするしつかめない性格だけれども、性に関しては貞操感がある。
むしろ潔癖だ。
それなのに、なぜだろう。
あの男の出現が、嫌な感じでリクの胸に引っかかっている。


