星崎家の前までメイを送ったリクは、黙りこくっているメイに話しかけた。 「メイ。さっきは、気持ち押し付けるようなこと言ってごめん。 いい加減、迷惑だよな……。 メイのこと困らせるようなこと、もう二度と言わないから安心して? 今日が最初で最後だから」 そこには、まるで別れを意味するみたいに静かなニュアンスが込められており、メイの心には寂しい風が吹き込んできた。 リクはきっと、もう二度と、告白してこないだろう。 メイはそう感じた。