しゃぼん玉


ナナセから連絡を受けたミズキは、マナやシュンと待ち合わせ、清が運ばれた病院にやってきた。


マナは急なことに驚きを隠せないようで、

「メグルちゃんとは、さっき会ったばかりなのに……」

「ばあちゃん倒れるなんて……。

急だよな」

シュンも、しっかりした口調だが暗い顔をしていた。


「メグルちゃんと穂積さん、大丈夫かな……」

緊張感を多分に含んだ表情で、ミズキはメイ達を案ずる。


夜だからか、ロビーやナースステーション以外の照明は落とされており、廊下の奥はひっそり薄暗い。


ミズキ達が消毒のにおいを感じながらロビーに向かっていると、ナナセとリクも走ってこちらへやってきた。

「ミズキちゃん、来てくれてありがとう……」

ナナセは、清が倒れたことに動揺している。

ミズキはナナセを安心させるように薄く微笑み、ナナセの手をにぎった。


皆は、不安からくる鼓動を抱え、急ぎ足でメイとメグルがいるであろう処置室の前に向かった。



メイの体は、清が倒れてから小刻みに震え続けている。

彼女の体をさすりつつ、メグルは処置室の冷たい扉を見つめていた。

「メイ、大丈夫、大丈夫だから。

あのばあちゃんが、死ぬわけないから」

それは、メイに向けると同時に、自分自身にも言っている言葉。


一郎は、黙ったままメグルの頭をなでている。