しゃぼん玉


シュンとマナに見送られて帰宅したリクは、母·正美にこっぴどく怒られていた。

リクを探しに出ていた義弘とナナセも、もう戻っている。


「お前は、ホントにどうしようもない奴だな。

ナナセ君にまで心配をかけて」

「ごめん……」

リクはひたすら両親に謝っている。


ナナセは、シュンとマナがリクと一緒にここへ訪れた事に驚いていた。

正美と義弘にこんこんと説教されているリクを背後に、ナナセは友人二人に謝った。

「さっきはごめん……。

俺のためにわざわざジムまで来てくれたのに、嫌な態度取っちゃって……」

「その感じだと、ミズキと仲直りできたみたいだなっ。

良かったじゃん!」

そう言い、笑うシュン。

ナナセはミズキとの出来事を思い出し、顔を真っ赤にした。

マナは冗談ぽく、

「ミズキちゃんのこと、もう一人にしないであげてね。

次そんな事があったら、蹴り入れるよっ」

「マナちゃんが言うと本気に聞こえるなっ」

ナナセは声をひそめて笑う。

シュンは頬を膨らませ、

「マナ、俺以外の男に蹴り入れるのダメっ!

たとえナナセでもっ」

「シュン、相変わらずヤキモチ焼きだね。

気持ち、分からないでもないけど」

ナナセは面白そうに笑い、言った。

「二人のおかげで、ミズキちゃんと仲直りできたよ。

もう、ダメだと思ってたけど、二人のおかげだね……。

ありがとう、本当に」


ナナセの幸せそうな表情を見て、マナとシュンはようやく安心できた。