しゃぼん玉


メグルは、こちらに背を向け寝そべっているメイに近付き、メイが寝ているベッド脇にもたれかかるように座った。

「リク君も男だし、ぶっちゃけエッチにも興味あると思うよ?

メイに対して、無理矢理そうしようと思えば、できたと思う。

なのにそれをしなかったのはさ、メイのこと大切に考えてるからじゃないかな?」

「……」


メイもリクの家にいた頃、ずっとそれを気にしていた。

リクが男である以上、同じ部屋に寝ていたらいつか手を出されるかもしれないと警戒し、いつでもリクの両親を呼べるように、防犯ブザーをにぎりしめながら寝ていた。

けれど、それはメイの取り越し苦労に終わった。

リクは、メイに迫ってくるようなことは一切なくて……。


メグルはまるで自分の彼氏の話をする時のように、嬉しそうに話し続けた。

「リク君ってメイのことすっごい好きなんだよ。

リク君とはバイトでしか会わないけど、見てて分かるんだ。


テスト勉強であんま寝てない日も、目ぇこすりながらバイト来てるし……。

メイにお金渡したいから、って、一生懸命で。


店長やバイトのみんなはメイのこと知らないけど、リク君の恋を応援しよう!みたいなムードになってるし」

メグルはメイの頭をヨシヨシとなでる。

「うまく言えないけど、メイの体だけが目当てなら、メイのためにそこまでしないと思うよ?」