しゃぼん玉


「リク君なら、メイのことめっちゃ大事にしてくれそぉじゃん?

まぁ、リク君って決めつける必要はナイんだけどねっ」

着替え終わったメグルは、ベッドでうつぶせに寝ているメイを見て、話し続ける。

「ずっと思ってたんだけど、メイって校内一って言ってもおかしくないくらい可愛いよなぁ。

あたしが男だったら絶対好きになってるし!

この前も、2年の男に告られて断ってたじゃん?

幼い顔だったけど、可愛くて一途そうな子だったし、あれはもったいなかった!

あの子のこと、けっこう好みだったなぁ。なんてねっ」


“あー、そんなこともあったっけ”

一人楽しそうに話すメグルを視界の隅にとらえ、メイは思い出していた。

二週間ほど前、同じS校に通う一つ年下の男子生徒に告白されたことを。


「いきなり告ってくるヤツなんて、信じらんないから。

どーせ、体目当てでしょ。ヤッて終わり」

「んー。だよね。

どんな男でも、そういうこと全く考えてないとは言い切れないよね。

見た目じゃ分かんないし」

メグルは今までの恋愛経験を頭にめぐらせつつ、言葉を継いだ。

「でも、そういう男ばっかじゃないよ。

少なくとも、リク君は違うんじゃないかなぁ?」

「何でそんなこと分かるの?」

メイの声が少しだけ低くなったが、メグルはそれに動じずサバサバした口調のまま、

「リク君て、前にメイのことを家に泊めてくれてたんだよね?

普通、好きな子が同じ部屋にいて、我慢できない男はいないと思うよ?

しかも、メイって、けっこう長い間リク君ちに居たじゃん?」

「長いと言えば長かったけど……」