しゃぼん玉


咎(とが)めるのではなく、心底ミズキを心配しているようなマナの声が、ミズキの胸に染み渡る。

「ナナセ君には、まだ会ってないよ。

私、勝手なことしたから、ナナセ君もあきれて、もう嫌になっちゃったのかもしれない……」

弱気なミズキの声を聞いて、マナは優しい口調のまま話した。

『ナナセ君、ミズキちゃんのこと心配して、一人でミズキちゃんのこと探しに行っちゃったんだよ。

私とシュンには頼りたくない、一人で大丈夫、って。

そんなナナセ君が、ミズキちゃんのこと見放すわけないじゃん。

ミズキちゃんも、今一番会いたいのはナナセ君でしょ?』

「……ナナセ君が、私を探すために、一人で……?」

本当にそうだったら、とても嬉しい。

一度は拒否してしまったナナセの手……。

自分は何て馬鹿なことをしてしまったのだろうと、ミズキは後悔した。

「私、マナにはシュン君に甘えていいって言ったくせに、自分は全然、そうできてなかったよ……」

『分かるよ、その気持ち。

私ね、今でもシュンに意地張っちゃうこといっぱいあるし、ミズキちゃんがナナセ君に遠慮して甘えられないのも、分かる気がする……。

迷惑かけたくないって思っちゃうんだよね』