ヒデトはユウとミズキのことをメンバー達に軽く紹介した後、奥の席に落ち着いた。
しばらくの間、ユウに対する女子達の質問攻撃はやむことがなかった。
ユウはこういったことに慣れているようで、持ち前の穏やかさと人当たりの良さをフル稼動させて対応している。
それ以外の男子メンバー達は、歌ったり食べたりして盛り上がっていた。
質問攻めにあっているユウを横目に、ヒデトは、隣のミズキに話しかけた。
「ユウはどこ行ってもモテるな」
「そうみたいだね」
ミズキはユウの様子を見て、高校入学当時の光景を思い出していた。
バスケ部のエースで成績優秀、性格も優しくて爽やか、スポーツ万能で顔もかっこいいユウは、高校の頃から女子に人気があった。
やはりミズキの読み通り、ヒデトはサークルの女子達にユウを紹介してほしいと頼まれ、こういう場を設けたそうだ。
「この間みんなで、高校の時のアルバム持ち寄ったんだけど、その時、俺のアルバム見た女子達が、ユウに会いたいって言い出して」
「やっぱり。何となくそうかなって気がした。
最初私がこの部屋に入った時、あの子達にニラまれた気がしたし?」
「ごめんな。嫌な思いさせたな」
「冗談だよっ。
楽しいよ、こういうの」
ミズキはイタズラっコのように、おどけてみせた。


