アイリはゆっくりうなずいた。
その瞬間、マサヤの目がカッと見開かれる。
だが、何かを言いかけようとして口をつぐむと、深い悲しみがこもった声で、
「やっぱりな……。さっきのお前見てたら、そんな気がした」
「さっき……?」
マサヤはソファーにドカッと座り込み、うつむき加減で両手のひらをヒザにやる。
「お前がナナセを呼びとめる時の声……。
俺に対する感じと違ったから」
「……ごめんね、マサヤ。
でもね、私はそんなつもりでジムに通い出したわけじゃないよ……。
マサヤに気に入られたくて……。痩せたらほめられると思って、通ってた。
それだけは……」
「わかってる。
……俺、お前に体型のこと言いまくってバカにしてたもんな」
「……」
マサヤは泣きそうな顔でうつむくアイリを見、自嘲気味に笑った。


