しゃぼん玉


外に出るなりシュンは、ナナセやマナとそろってミズキを探すつもりだったが、

「俺、一人で行くよ」

というナナセの申し出を受け入れ、マナと帰宅することにした。

「ナナセ、大丈夫か?」

「うん。今は、シュンとマナちゃんに頼ったらダメだと思うんだ。

今まで俺、ミズキちゃんにとって頼りない彼氏だったけど、変わりたいんだ。


俺こんな風だから、いつもミズキちゃんに助けられてばかりで……。


ミズキちゃんは口に出さないけど、絶対に遠慮してる。

いろんなことを我慢しすぎてる。

それなのに、こんな時俺がシュン達に頼ったら、ミズキちゃんのことますます不安にさせちゃうかもしれない……。

嫌なんだ、もう。

ミズキちゃんにさっきみたいな顔させるの……」

「そっか。わかった。

がんばれよ。何かあったら連絡してな」

「ミズキちゃんのこと、お願い」

シュンとマナは、ミズキを探して走り去るナナセの後ろ姿を見送った後、マナの自宅·高山家に向かった。

シュンは今日、マナの両親に、一緒に夕食を食べようと誘われているのだ。

街路樹が風に揺らされる音が耳に心地好い。

二人は手をつないで、ミズキとナナセについて話した。