「考えさせて……」
ミズキは誰の目も見ず、
「どんな結果になっても、私は一生、宇野君が言ったこと、忘れない」
と、深い悲しみを閉じ込めた瞳で床に押し付けられているマサヤを見下ろし、
「死んでいい人間なんていないんだよ。
……少なくとも、私はリョウに生きていてほしかった。
ずっとずっと、笑っててほしかった。
今でもそばにいるような気がするのに……」
そうして彼女は、静かにこの部屋を出て行く。
「ミズキちゃん……」
ナナセはミズキを呼びとめ、彼女を引き止めようとした。
そのままナナセはミズキについていくつもりだったが、
「ごめんね……。
一人にさせてくれる?」
ミズキの潤んだ瞳を見て、ナナセはそれ以上、何もすることができなかった。
マナとシュンは気まずそうに顔を見合わせ、アイリは物憂げにナナセを見つめていた。


