「アイツがいたから、メイは俺のものにならなかったんだ……!
あんなやつ、死んで良かったんだよ!!」
マサヤの身勝手な言い分を前に、ミズキの中で何かが切れた。
その場にいたシュンも、マナも、ナナセも、怒りを超えた怒りで頭の中が真っ白になっていく。
ミズキはゆっくり立ち上がり、窓際に置いてあったプラスチック製の空の花瓶をつかんだ。
人に向かって暴言を吐いたり、暴力を振るったことのなかったミズキだが、それを思い切りマサヤの胸元に投げつける。
その光景を目にした全員が凍りつくと同時に、花瓶が床に落ちた。
カーペットが敷いてあるため落下の衝撃音はそれほど響かなかったが、マサヤの腹部には痛みが走った。
「何すんだよ!!」
頭に血がのぼったマサヤは花瓶を蹴飛ばし、ミズキに殴りかかろうとする。


