しゃぼん玉


マナとシュンも同じ気持ちらしく、さきほどの憤慨(ふんがい)を忘れたように、戸惑いが混じった真剣な瞳でナナセを見ている。

「ナナセ君は、私のためにここまで話をしてくれた……。

でもね、それは宇野君のためでもあるんだよ。


私にとって、リョウは大切な存在だった……。

この気持ち、宇野君にどこまで分かってもらえるのか分からないけど……。


リョウは最後の最後まで、悔しかったと思う。痛かったと思う。

宇野君に気持ちが通じなくて、つらかったと思う」

“リョウの気持ちは……。

リョウが穂積さんに宛てて書いた手紙の中に、あったんだよ”

「リョウが穂積さんのことを振ったのも、本心じゃなかったの……!

まだ中学生で、恋の経験がなかったリョウは、穂積さんに告白されて恥ずかしかったみたい……。

告白が交際につながるとも思っていなかったみたいで、だから……!

告白されても『どうしたらいいか分からない』としかこたえられなかったの……」