しゃぼん玉


ミズキは思っていた。

出来ることなら、マサヤ本人に、自分のしたことを認めてもらいたい、と。

そしたら、マサヤを責めるセリフを飲み込める気がしていたから……。

だが、当のマサヤは、アイリから得た全ての真相を話してもなお、シラを切り続ける。


ミズキは震えた声で、

「なんで? どうしてそうやって逃げるの?

私達は、宇野君を責めたいわけじゃない。ただ……。

リョウの苦しみをわかってくれたら、それで……それで……」

頬から伝う涙が、勢いよくミズキのヒザに落ちる。

ナナセとシュンは強い瞳でマサヤを射抜いた。

マナはマサヤを睨みつけながら、ミズキの肩を抱く。

マナのぬくもりが心にしみて、それで何とか、ミズキの気持ちは噴火寸前までに落ち着いた。

そんな空気に居心地の悪くなったマサヤは、自分の罪を示す証拠がそろっていることなど構いなく、引きつった顔で開き直るような発言をした。

「……で?

証拠はあんの?」

「証拠って?」

涙ぐんで話せないミズキの代わりに、ナナセが聞き返した。

「俺が、星崎リョウを自殺するまで追い詰めたっていう証拠だよ!!

たしかに俺は、ケータイの動画にもあった通り、星崎リョウをこらしめてやった。

でもな! それはアイツが悪いからだろ!?

自分の立場もわきまえず、調子に乗るから」

マサヤは、リョウがメイを振ったことが気にくわなかったと主張し、それを理由にリョウを痛ぶったことを認めた。