しゃぼん玉


マサヤは嫌々、ミズキ達をリビングに招き入れた。

今夜もマサヤの両親は仕事でいないらしい。


ひんやりした床の上のカーペットには、対面させるように、ウレタンとシリコンフィルで作られたソファーが二つ置かれていた。

マサヤが逃げないよう、彼の両隣にはシュンとナナセが座り、その三人に向き合うようにしてミズキとマナが座(ざ)した。


マサヤはやはり、アイリが言っていた通りの反応をする。

自分にとって都合の悪い場面に出くわすと、無言を決め込む悪いクセ……。

落ち着かないように貧乏ゆすりをするマサヤの足元を、シュンとナナセ、マナは厳しい顔つきで睨みつけた。

きっとマサヤは、隙あらばここから逃げ出したいと考えているのだろう。


ミズキは、口から出そうな激昂(げきこう)を、震える拳に力を込めることで何とか抑え、順を追って話すことにした。

ナナセと通い始めたスポーツジムでアイリと知り合ったこと。

昨日、アイリがマサヤの部屋から、彼の携帯電話とリョウがメイに宛てた手紙を持ち去り、ミズキとナナセに見せてくれたこと。

それによって、リョウを追い詰めたのがマサヤなのだと知ったこと。

そして今、アイリがここに向かっているということも……。