しゃぼん玉


しばらくすると、マサヤが玄関口に出てくる気配がした。

かすかに音が漏れ聞こえてくる。

それを耳にしたナナセは、ミズキに距離を詰めた。


マサヤは鍵を外すと勢い良く扉を開けた。

彼は、訪問者達の顔を見るなり眉間にシワを寄せ、不機嫌さをあらわにしていた。

ミズキの姿を見て、

「星崎……」

マサヤは驚きと拒否反応が混ざった顔つきになる。

中学卒業して以来のミズキの姿に、彼は落ち着きをなくし、固く腕を組んだ。


久しぶりに対面する同級生を前に、ミズキは溢れ出す緊張感や恐怖心をこらえ、

「久しぶりだね。宇野君。

……どうして私達がここに来たのか、わかるよね?」

「リョウ君のことで、話があるんだ」

ナナセも、マサヤの目を見て告げた。