マナはにっこりして、
「すごいね、ナナセ君。
家庭教師なんて。
さすがだよ」
するとシュンは、頬をプクッと膨らませ、
「おっ、俺だって、時間があれば家庭教師やりたいなーって思ってたし!」
と、ヤキモチを妬いた。
マナはそれがわかっていて、わざと、
「何張り合おうとしてんの?
あんたじゃナナセ君にかなうわけないじゃん」
と、イタズラっ子のように笑った。
「マナひでー!
たしかに俺はナナセにはかなわないけど、マナへの愛情は誰にも負けてないもんね!」
そう言い、シュンは背後からマナを抱きすくめる。
赤面し、もがきながら抵抗するマナを、ミズキとナナセはあたたかく見つめていた。
ナナセは自信なさげに、
「何の経験もない俺に、家庭教師なんて務まるかな……」
それに対しシュンが、
「当たり前じゃん! ナナセなら絶対できるって!」
そう言おうとした時、口を開いたのはミズキだった。


