そうして、メグルがリクの代わりにバイトへ行くことが決まり、リクは、父·義弘が連れてきた家庭教師に勉強を教わることになった。
ミズキとナナセは、正美に頼まれ、リクの部屋へお茶やケーキを運んだ。
皆、ケーキのおいしさに心を和ませる。
ミズキはリクに、今日までにわかったことをかいつまんで話した。
リクはメイに聞いてすでに知っているかもしれないが、宇都宮は弁護士ではなく、何か目的があってメイに近づいていたことをはじめ、アイリからリョウいじめの証拠を受け取ったこと。
リョウが、メイに手紙を出していたこと……。
リクは、一度にいろいろな話を聞かされ頭がパンクしそうになったが、今ある熱や体のダルさを吹き飛ばすように、強く言った。
「絶対、おばさんの思い通りになんかさせない!!
メイのこと、これ以上傷つけさせない!
宇野マサヤってヤツにも、ちゃんと話聞かないとね……」
ミズキは小さくうなずき、
「これから、みんなで宇野君ちに行くの」
リクは、“俺も行きたい”と言いたげな瞳でシーツを力強く握りしめる。
ナナセはそれを察し、
「俺達が、リク君の分まで話を聞いてくるから。
リク君は、ゆっくり休んでて?」
シュンとマナは、ナナセに賛同した。


