“家庭教師でメイに会う時間が減るのも嫌だし、バイト行けなくなってメイにお金渡せなくなるのも嫌だし……”
リクはもんもんとしている。
シュンとマナは驚きを隠せず、
「家庭教師なんて、いきなりだな!」
「リク君、そんなに成績危ないの?」
と、それぞれ、過剰な反応を示す。
リクは困ったように右手を後頭部に当て、
「うん……。俺もビックリだよ。
まさか、父さんが家庭教師連れてくるだなんて、思ってなかったし。
入学当時に比べて成績は下がってたし、最近先生にも注意されてたから仕方ないのかもしれないけど……」
三人は、メイを思うがゆえにそうなってしまったリクの気持ちを察した。
「父さんの大学にね、すごく頭が良くて礼儀正しい学生がいるんだって。
その人に、俺の家庭教師を頼んだらしいよ。
自力で勉強するから、そんなのいらないのに……」
と、最後は完全にぼやき口調のリク。


