メグルは、ミズキやマナ、シュンとナナセの顔を見回し、嬉しそうにため息をついた。
「メイ、お母さんには恵まれなくて、たくさん間違ったこともしたかもしれないけど、こんなにたくさんの人に見守ってもらえてるって知ったら、きっと喜ぶんじゃないかな。
あたしも今、すっげー嬉しかったしっ」
メグルらしく明るい瞳から、はじけた空気が広がる。
それがみんなの心に伝染し、希望の光が見えてきたような気がした。
昨日から抱えていた真っ暗な気持ちから、ミズキは一歩、抜け出せたような気がしたのだった。
ナナセは、そんなミズキの心情を感じとり、安心していた。
マナとシュンも、久しぶりに見たミズキの明るい眼差しが嬉しくて、目を合わせて微笑み合う。


