しゃぼん玉


ナナセはそんな自分に情けなさを感じていた。


この二人のスキンシップは、主にミズキから仕掛けることが多い。

100%中98%は、ミズキからによるものだ。


ナナセからミズキに触れる時と言えば、ミズキが泣いている時だけ………。


ナナセも、ミズキに触れたくないわけではない。

恥ずかしいだけなのだ。


ミズキからこうやってくっついてきてくれるのは、ナナセにとっても助かること。

ミズキもそんなナナセの性格を理解していたので、こういう触れ合いで十分だった。