しゃぼん玉


ナナセの表情は穏やかで、その瞳はとても優しい色をしていた。

ミズキの頬は赤くなる。

「ミズキちゃんのそういうところ、ミズキちゃんらしくていいと思う」

そう言った後、ナナセは自分の言ったことにハッとし、

「だっ、だから、みんなも、わかってくれるよっ!」

彼は慌てて真っ赤になる。

ミズキはそんなナナセの様子に、落ちていた気分が浮上するのを感じていた。


“ナナセ君は、やっぱり私のことを一番理解してくれているね”