その時リョウに渡した便箋と封筒が、アイリの彼氏の部屋から出てきた……。
驚きだけではない。
ミズキの中に、どうしようもなく嫌な予感がはいずり回る。
「アイリちゃんの彼氏が、これ、持ってたんだよね?
これは、私がリョウにあげたものだと思う。
同じレターセットを持っている人は、他にもいるかもしれない。でも……」
アイリは涙をぬぐい、
「うん。それは多分、ミズキちゃんがリョウ君にあげたものだよ。
私、その手紙の中身見ちゃったんだ……。
……差出人の名前……リョウ君だった」
ミズキは目を大きく見開き、
「じゃあ、リョウはアイリちゃんの彼氏にこの手紙を書いたの?」
アイリは首を横に振り、否定の仕草を見せる。
この手紙の宛先は……。
「ミズキちゃん……。
このケータイに、動画と画像が入ってる。
多分、彼氏が撮ったものだよ……。
それを見たら、この手紙のこともわかると思う」
ミズキはそっとその黒いケータイに手をのばした。
「見ても、いい?
ここにリョウが映ってるんだよね?」


