しゃぼん玉


シュンはそこで一つの可能性にたどり着いたのだが、口にするのをためらっていると、ナナセが口を開いた。

「もしかしたら……。

あまり考えたくないけど、それって、穂積さんと一緒にリョウ君をイジメていた子のケータイじゃないかな?」

「じゃあ、穂積さんは、まだ昔の仲間と関わってるってこと?」

マナが怒りに満ちた声色でそう言う。

シュンは視線を下げて、深刻な顔をした。

ミズキも背筋に寒気を覚えながら、

「あの黒いケータイの持ち主がリョウをイジメた人であり、穂積さんの仲間でもある……?」


だけど、やっぱりわからないのは、メイがその画像をわざわざミズキに見せに来た理由。

「メイは、何のためにそんなこと……」

リクも難しい表情をした。