しゃぼん玉


シュンのヤキモチ丸出しな態度に、マナは明るく笑い、

「リク君、気にしなくていいよ。

シュンいつもこんなんだから。

私がリク君にちゃん付けで呼ばれてることに、ヤキモチやいてるの」

「マジで!?」

さすがのリクも驚いた。

マナはシュンにあきれ笑いをする。

「シュンからタメ口にしていいって言い出したのにね」

ミズキもニコニコとフォローした。

「シュン君らしいね」

リクはそんなマナとシュンを見て、俄然(がぜん)やる気が湧いてきた。

「俺もシュン君みたいに、ヤキモチやいてもメイに許してもらえるような存在になる!!」

と、両手の拳を真上に突き上げる。

ミズキをはじめ、みんながリクの心意気を応援した。


リクは、両親とメイのことで言い合いをしてしまったことを思い出したが、ミズキ達がいてくれたら何とかなりそうな気がしてきた。

一人でメイを助けようとしていた時より、かなり心強い。