しゃぼん玉

「でも、そんなのナマイキじゃないですか？」

リクは、みんなの気持ちに喜びながらも戸惑っている。

ミズキは穏やかな声音で、

「そんなことないよ。

敬語じゃないほうが嬉しいな」

「そうだね」と、ナナセ。

「じゃあ俺、今からタメ口にしますね！」

「さっそく敬語になってるよ。ふふっ」

マナは笑いながら、からかう。

「マナちゃんにはかなわないかも」

リクはさっそく、打ち解けた態度を見せた。

「『マナちゃん』ねぇ……」

シュンが唇を尖らせている。

「あの、シュン君？」

リクはシュンの言動に目を丸くする。