マサヤは全裸で小刻みに震えるリョウを見下ろし、たった今撮影したばかりの画像をケータイに表示させ、言った。
「これバラまかれたくなかったら、これから俺らの言うこと何でも聞けよ?
いっとくけど、親とか教師にチクってもバラまくからな?
お前に逃げ道はねえんだよ。
あと、先に帰ったメイにも、これ、見せるから」
ゲラゲラと笑いながら、マサヤは仲間達を引き連れその場を後にした。
その翌日、星崎リョウは自殺した――。
“あいつ……。死ぬ勇気があるんなら、死ぬ前にもっと、俺らのために働けや”
リョウの死後、マサヤはそう思ったが、その前にやらなければならないことがあることに気付いた。


