マサヤはいったん、リョウを殴る手を止め、
「メイ! お前が帰ってどうすんだよ。
お前も何か言ってやれよ。
ずっとこいつにシカトされて、ムカついてたんだろ?
俺ら、お前のために、こんなことしてんだぜ?」
だがメイはマサヤとは目を合わせずに、
「私はそんなやつ、もうどうでもいい。
あんたらに任せる」
そう言い、その場を後にした。
リョウが完全に無抵抗になった時、皆の顔に悪の色が増し、その感情は次第に狂喜に変わっていった。
皆面白がって、リョウが苦痛に耐える姿をケータイのカメラで撮影し、しまいには、それを盾にリョウを脅した。


