その手紙の内容は、マサヤの嫉妬心を煽(あお)るのに充分過ぎるものだった。


あの日。

中学三年生の夏。

マサヤは仲間を誘って、星崎リョウをリンチした。

人に口外したら、絶対に警察沙汰になるであろうということをたくさんした。

そこへ、メイとその連れの少女達も呼び出し、むごい言葉とこれ以上ないほどの暴力をリョウにぶつけた。


マサヤが星崎リョウの服を脱がした瞬間、メイは青い顔をしてこう言った。

「そこまですることないじゃん。

もう放っておこうよ、こんなヤツ」

だが、マサヤはリョウを裸にして、メイと仲間達の前で辱(はずかし)めたかったので、メイの言うことを聞かなかった。

「メイも、こいつに相手にされなくてムカついてんだろ?

いいじゃん。

俺らは、お前の代わりにこいつに罰を与えてやるんだよ」