相変わらずなシュンのスキンシップを前に、ミズキは穏やかな微笑みを見せる。
そういうことに不慣れなナナセとリクは、真っ赤になってしまった。
次第にリクは眉を下げ、切なげな声でこう言った。
「マナさんとシュンさんて、ラブラブっすね。
なんか、二人の絆とかそういうの、見てるだけで伝わってきます。
うらやましいす……」
「リク……」
一同、しんみりとした。
理由はわからないが、メイはリクに対し、一定の距離を保っているということが、この場のみんなにも伝わっていた。
シュンは、メイを想って泣きそうな顔をしているリクの肩に手を置き、
「親に反対されたらヘコむのわかるけど。
親が何を言ってたって、お前が穂積を助けたいって思うことの方が大事じゃん。
俺の知ってるとこでよければ、バイト紹介するぜ。
高校生でも、けっこう給料いいんだ」


